[アニメ]1/29のアニメ

『二人はプリキュア Max Heart』(テレビ朝日8:30〜9:00)

 …幕を閉じました。今日が最終回。サーキュラスたち三人にブレスレットを破壊されたプリキュアの前に無傷のバルデスが立ちはだかった。圧倒的な力の差に追い詰められる敗北感に打ちのめされる二人。しかしなぎさはかつて父親にかけられた言葉を思い出す。「うまく行かなかったり思い通りにならなかったときはそれを受け入る。それも勇気だ」
 息を吹き返した二人だが、バルデスジャアクキングの力が乗り移り、やはり力の差は埋まらない。二人が意識を取り戻したときいた場所は、ほのかの祖母が昔街を見下ろしたケヤキの木の丘だった。闇に飲み込まれた街を前に絶望しそうになるほのかに、なぎさはまだ宿題を終わらせてないなかったと言い、ほのかもお使いがまだだったと笑いあう。そんな話をしている場合ではないとたしなめるメップルに対して「何を考えてもいいじゃない」と口を尖らせるなぎさの言葉に気づかされるほのか。自分たちの心は何者にも縛られぬ自由であり、自由ある限り何度でも立ち上がることができる、と。そして二人は立ち上がり、初めて戦いを始めるときのようにいつもの決め台詞で見得を切る。「闇の力の僕たちよ、とっととおウチに帰りなさい!」
 改めて成層圏にまで届くほど巨大化したジャアクキングに立ち向かう二人。そのとき、後ろから光の園の女王が現れ、ジャアクキングを食い止める。自分の意思で女王となったひかりとの、最後のエクストリーム・ルミナリオがジャアクキングを吹き飛ばした。
 …何事もなかったかのようにベローネ学園の卒業式が行われ、別れを惜しむ後輩たちの中に既にひかりはいない。メップル、ミップル。ポルン、ルルンも。二度と闇の世界が虹の園に来ることはない、だからプリキュアになることも二度とないと現実をかみ締める二人はタコカフェに寄る。するとそこにはひかりと、ひかりの弟ということになっている謎の少年・ひかるがいた。メップルたち光の園の住人たちも。全ての役目を終えた今、それぞれが自分の行く末を決め、ここに集まったのだった。ほのかはただ涙を流してミップルを抱きしめ、なぎさはメップルを掴んで叫ぶ。「ありえな〜い!!」

 いやはや、中だるみも酷かったけど二年間出来の悪い妹を見守るような心境で観続けた甲斐がありました。神作画だし、展開もこの上なく熱かった。
 確かにプリキュアにはどれみにあったような意義深いテーマは無かったけど、特別いい子ちゃんでもボランティアに燃えているわけでもない、恋愛やテストやスイーツなどフツーの事に興味や悩みを抱くフツーの女の子を二年間描き続けた、稀有な作品でした。「毎回根性で解決かよ」とか「いつまでも進歩のない力ずくで解決w」という非難の声も分かります。実際観ていて退屈だった時期もある(笑)。しかし、アイテムによって超人的な力を与えられたものの、知能も経験も限られた中学生の女の子が世界の存亡を掛けた状況で敵と問答をしたり戦ったりして、なぎさたち以上のことが出来るほうがよほど不自然ではないでしょうか?? 結局突き詰めると毎回「だからって負けるわけには行かないの!!」になってしまったり最も信頼できる武器に頼るというのは当たり前ではないかと思います。
 また、力の限界のたびにこまめにアイテムを与えられるのは成長でしょうか?? 現実世界での私たちには、障害がある度に与えられるお助けアイテムなんかありません。これまでに何度と無く繰り返した方法をまた繰り返し、それでもちょっとだけ成長した自分の力によって以前よりも前に進み、乗り越える。同じことを繰り返しているようでも、決して全く同じではない。作品中でも、初めは闇の戦士+ザケンナー追い返すのがやっとだったのが、三人を退けるほどになっていた。これが成長でなく、なんなのか??
 戦闘力だけでなく、この二年間でなぎさは(残念ながらほのかははじめから大人びていたため無印くらいからほとんど成長したように見えなかった)等身大の成長を遂げました。藤村先輩を追いかけて無我夢中で生活するうち手の届かなかった同性の先輩に追いつき、いつの間にか後輩に慕われ、後輩がさらにその下の世代の指導するのをアドバイスする。この、自分でも気づかないようなゆっくりとした成長は、現実の人間のそれをとても忠実に描写できていたと思います。うーん、振り返ってみると本当に感慨深いです…(涙)。
 ま、それでも毎週見ていて退屈になったら視聴者はあっさり切るので毎回のクライマックスは盲ちょっと退屈しないようにしてほしいとは思いますが(コロッ)。次回作のスプラッシュスター? は一見してあのパイナップルみたいなコスで萎えましたが(汗)、頑張ってほしい物です〜。

よみがえる空』(テレビ東京25:30〜26:00)

 前回の地震から鬱々とし、実家にも帰らずパチンコ屋で時間を潰す内田の元を恋人のめぐみが訪ねてくる。気分が乗らないまま金沢を案内するが、仕事の電話が来るたび席をはずすめぐみに、航空自衛隊に入りたかったのに救難に回されしたい仕事ができない自分へのいらだちをぶつける内田。めぐみは救難に入った内田のことを誇らしく思う、"ライ麦畑で捕まえて"のキャッチャーになったと思った、と言うが内田は言い返す。「そのキャッチャーが捕まえられなかった後のことは書かれているのか」と。
 しかしその後めぐみも意に沿わない部署に配属されていることを知り、無駄にした時間を取り戻すようにして二人の時間を過ごす。
 そして休暇明け、めぐみを案内した先で遭った同僚によってめぐみのことが基地内でばらされ、めぐみの口癖の「おえん」が流行するのだった。

 すごく地味ながらも丁寧な描写を続けるこの作品。自分にも経験ありますね、仕事に自信がもてないと同窓会とかにも出づらいとか…orz それにしても主人公のセクロスシーンで実況鯖落ちまくりっておまいら分かりやす(ry…プリキュアで落ちて、よみ空で落ちて。お疲れ様でした(笑)・