こちら側の世界へ来ま千歌? 〜1年目4月 その2〜

???「大空みぎりです、よろしくおねがいします〜♪」


 ゴンッ


寿千歌「かふっ…はっ、なんだか既視感」







社長「リセットしたんですよ。序盤は経営が苦しいですからね」

寿千歌「なんだか釈然としませんが…まぁいいでしょう。それでは大至急もう一人募集しなさい!」

社長「じゃあ、今月はスカウトが終わってしまったので、新人テストをしましょうか」

キーティー金井「金井美加でーっす! よろしくおねがいしまーっす♪」

寿千歌「"人気","柔軟","歌唱力","魅惑","口撃","素直"…これは何の冗談ですこと? ほとんど試合に有利になるスキルがないではありませんか。あっても"柔軟"とかネガティブな!!」

社長「いや、今回は"人気"がかなり重要になってるんですよ。芸能関係の仕事の収入だけで毎月バカンスに行ってる団体もあるらしいですよ?」

寿千歌「それは何の団体なのです! …ようするに、客寄せパンダ要員ということですわね?」

キューティー金井「それはひどいですーっ、お嬢様ーっ(涙)!!」

社長「もともとプロレスラーは人気商売で客商売ですから…(汗)」

寿千歌「まぁいいでしょう。そのあたりは任せましょう」

社長「これで、旗揚げが出来ますよ! まずは京都より西の500人会場を押さえましょうか」

寿千歌「500…そんなドサ回りを!?」

社長「そういうものなんですよ…今回は序盤は1000人会場を生めるのはけっこう難しくてですね。特にこの面子では(零を頭にして人気が9,7,5)なかなか難しいでしょう」

寿千歌「じれったいですわね…でも旗揚げ興行は京都メディアホールですわ!! 澪の友人や寿家の親類縁者が観に来るかもしれないというのに他県の場末の屋外会場なんかで見せられますか!」

社長「うーん、まぁ1日くらいは止むを得ませんかねぇ」

寿千歌「こういうのは効率よりも心意気です!!」

社長「わかってないようでわかってらっしゃるのですね(汗)。わかりました、では旗揚げ戦は京都メディアホールで…」

社長「とりあえず全国シェアは、澪さんと金井、大空の出身地、北海道と京都で少し人気がある程度ですね」

寿千歌「これからこの日本地図を真っ赤に塗り替えてやるのです!!」

社長「それでは旗揚げ戦ですね〜ここは…やはりエースである澪さんに挨拶を…」

寿零「…え…ム…リ…」

社長「いやいや、ファンとしては澪さんの声が聞きたいと思いますよ。これも仕事だと思って…」

寿零「こんな仕事させるなんて…ひどい…」

社長「う…すごい訴えかけるような目で…わかりました、私が換わりにやります」

寿零「ほ…」



社長「まずは…IWWF世界ジュニア選手権試合です!」

寿千歌「…まあ、客寄せたれパンダたんには期待はしておりませんけども」

社長「まあまあ…」


社長「まずはメイファのヘッドバッドから幕が上がりましたね」

寿千歌「あら、でもパンダの投げ技が連続して…」



社長「あっ、掌底が金井の鼻に入った! うわ、すごい鼻血!!」



寿千歌「あれはドクターチェックなのでは? K-1ではよく試合ストップになっていましたわよ!?」

社長「プロレスでは異種格闘技戦でなければめったにストップは入りませんねえ」

寿千歌「ああっ、流血につけこんでメイファがたたみかけるように…ずーるーいーっ!!」

社長「金井も反撃しますが…メイファのミサイルキックが!!」

寿千歌「でもパンダもロープに走って…お尻から(赤面)!?」

社長「ヒップアタックです! ここからグラウンドにもつれ込んで…金井の必カードのフライングボディプレス!!」





寿千歌「やりましたわ! まさかと思っていたら勝っちゃいましたわ!!」

社長「金井がIWWF世界ジュニア王者だ! あははは!!」

寿千歌「コホン…まあ、いくら客寄せパンダとはいえ、このくらいはやってくださらないと困りますわね」

社長「続けてIWWF世界タッグ選手権です!」

寿千歌「ここからが本番ですわね…」

キューティー金井「ひどいですお嬢様〜」




社長「立ち上がりから一進一退ですね」

寿千歌「一進一退ですけど、二人を相手にですからね!」

社長「はい、確かに(汗)…あ、タッチしましたね」



社長「あっ、みぎりがいきなり流血を!!」

寿千歌「恐れを知りませんわね、ゴールドフェンリル…」


寿千歌「なんですの!? やられっぱなしではないですか!!」

社長「みぎりは1〜2の悌難易度技を持ってませんからねぇ。序盤は甲難易度技はマイナスがつくんですよ」

寿千歌「それにしても何ターンも連続で、情けない…あっ、飛び技が入りましたわ」

寿千歌「…」

社長「…一撃の威力がパネェっすね…」

 そしてみぎりは零にタッチ。しかしスミスの必カードが炸裂。地団太を踏む千歌。だが次のスープレックスを零がボディプレスで返す。





寿千歌「やりましたわ!」

社長「スミス、横くの字になってたぞ…大丈夫かなあ」

 そして互いにパートナーにタッチ。まだ流血中のみぎり、ゴールドフェンリルに襲い掛かる。

 これに恐れをなしたフェンリル、あっという間にスミスにタッチ。ここでみぎりのジャイアントスイングが炸裂。11,12,13…。スミス、グロッキー状態に。みぎり、フォールするがスミスはロープエスケープ、さらにミサイルキックで難を逃れ、またそれぞれのパートナーにタッチ。フェンリル、零を投げ技で抱え上げようとするが、またも零は技を受けない。業を煮やしたフェンリル、必カードでスコーピオンデスロックをかけるがここはロープ際。
 フェンリル、スミスに交代してスープレックスを仕掛けるが、ここから先零はまったく相手の技を受けようとしないどころか城代に落ちては先に鉄柱にスミスを叩きつけるなどやりたい放題。リターンして裏投げでスミスからピン。





寿千歌「澪!! ついに世界の頂点に!! これで市ヶ谷麗華も澪を無視できませんわね!!」

社長「さすがは空気読まないタッグ…タッグ名はダッチワ…」

寿千歌「なにか言いまして?」

社長「いえ、なんにも。しかし、いいんだろうかPc版の2のラストバトルのベルトがこんなあっさりと…」

寿千歌「とにかくこれで千歌軍団はタイトルホルダー3人!! これからもこの調子でいきまのすわよ〜!!」



 続く!!