(いろんなものを)ぶち撒けろ!!

[武装錬金](テレビ東京25:00〜25:30)

 斗貴子のおかげで一命を取り留め、武装錬金の力を身につけたカズキ。斗貴子と連絡を取り合っているところを妹やクラスメイトに知られ、待ち合わせ場所まで来てしまう。廃屋でホムンクルスと一戦交えた二人だが、その際に放たれた幼虫が妹に付着してしまう。クラスメートたちに気づかれず幼虫を排除しようとするが、失敗し斗貴子の腹部に寄生されてしまう。幼虫が身体を移動し脳に進入するまでの一週間の間にホムンクルスを放った敵を捕らえるしか斗貴子の助かる道は無い…。

 最近のジャンプの傾向というのがなんだと考えたら、それは痛みが感じられない描写(絵面的なことではなくて)や演出なんだと思い至りました。
 一番最初にそういうの見たのはドラゴンボールで。ナメック星に行く間にやった修行で悟空が自分にかめはめ波をぶつけて瀕死になって仙豆を食べて回復するというのでした。
 まともな人間が、確実に強くなれるし死ぬ寸前に助けてもらえるという条件だったとしても、自分で首を吊ったり手首を切ったり出来るか??
 それ以来「死なないから」という理由で自分の身体を簡単に痛めつける主人公キャラがあふれかえり始めたような。
 さらにそれがエスカレートしていき、敵の命を奪うためや仲間の命を助けるために自分の命を簡単に投げ出すというところまで来ましたね。本来は人の命を助けるためなら自分の命を危険にさらす自己犠牲によって、主人公の精神性の高さを描写するための演出が、主人公キャラの命の価値が暴落した結果(だって本人が自分の命を高く評価してないからね)、薄っぺらく感じられてしまう。
 今回見てて、カズキが斗貴子をかばって岩に激突したシーンでまたそういうことを考えてしまいましたね。でもまぁ斗貴子さんカワユス