HERO'S 僕はもうシャッポを脱ぐよ
今日は珍しく見ることが出来ました。
○秋山成勲 VS ケスタティス・スミルノヴァス×
おいおい秋山すごいじゃないかYO! とても打撃始めて2.3年とは思えないローとかソバット。まぁスミルノヴァスは桜庭のために"楽に勝てそうな相手"として連れてこられたんだから当然か?
×大山峻護 VS メルヴィン・マヌーフ○
また何もさせてもらえない大山。もしかしたらもう打撃見えてないんじゃないの? もう引退するか、ワンマッチのみで組み技系選手とだけやってた方がいいんじゃないか。
○アントニオ・シウバ VS カイシノフ・ゲオルギー×
相変わらず裸が汚いシウバ。エステ行きなさい。それにしても身体に対して異様に大きい頭は格闘技に有利だそうです。頭蓋骨が厚くて脳が揺れないんだと
○宇野 薫 VS アイヴァン・メンジバー×
ここでスタミナを削られたのは痛かった。場合によっては立っても寝ても圧倒できる相手だっただけに残念。それにしても宇野の打撃はそれほど上手くなさそうに見えるのになぜ入るんだろう?
○J.Z.カルバン VS ハニ・ヤヒーラ×
結局グレイシーは一族の中のヒクソン、ホイス以外、一流選手が出てきませんねー。
両者ともバテバテだったのに、フライ運がいいなぁ。まぁミンスのボクテクがあまりにも低いのがいけないんだが。同じメダル級柔道選手で二人とも韓国人なのに秋山とどうしてこうも違う?
○所 英男 VS 金子 賢×
改めて、勝って当然、負けたら死刑という試合は格上にとってはリスキーだということを感じさせられましたねー。秒殺してもなんか不満残るし。どこからも文句無く終わらせるにはやっぱアキラ兄さんの言うとおり顔面破壊しかなかったんじゃなかろーか。
金子賢は映画リターン・キッズでボクシングやってたときはいい体格してるなと思っていたんですが、やっぱ格闘家としてはほっそいなぁ〜。
○J.Z.カルバン VS 宇野薫×
カルバンの最初の猛攻をしのいだのはさすが。実質カルバンはまったく消耗せずに決勝戦に進んできたわけなので判定にもつれ込むとやはり影響が色濃く現れましたね。しかしグラウンドでもクリーンヒットは一切無く、立ってもほとんど劣勢に立たなかったんだから、延長Rあってもよかったんじゃないかと思います。
それにしても宇野がなんで打撃戦でもグラウンドでも危なっかしいのに勝ってしまうのか、と思っていたんですがこの試合でなんとなく分かったような機がします。あれは危なっかしいのではなくてギリギリで見切っているんだと(爆)! パウンドの対処法とか見ていると感じるんですが、逃げるのではなくむしろパンチに向かって上半身を起こす等の対処法。あれは10年前UFCに乗り込んで以来始まったMMAの経験に裏打ちされたものであると。教わったのではなくてむしろ宇野から日本人の間に伝わったのではないかと思うんですね。打撃も、ボクシングの練習をしてもそれをそのまま使うのではなくて、あくまでも参考にしているのではないかと。ボクシングやレスリングの寄せ集めでは無くてMMAというひとつの流派を発明した達人が宇野薫なのではないかと思うんです。達人はいちいち教本どおりに構えたり動いたりしません。そういうことをしなくても強いからいいんです。いやはや、おみそれいたしました。
しかしカルバンは寝てる間に書き足されたみたいな眉毛をしてるよな。
○秋山成勲 VS メルヴィン・マヌーフ×
秋山すげー!! 今日は銀髪を黒に戻してたわけですが、奇しくも新の実力が同じ日に証明されましたね、ということで今日のタイトルになったわけです。さすがに打撃で打撃系の黒人には敵わないなとは思いましたが最初からそんなこと期待してないし、理想的な勝ち方だったのではないでしょうか? 最初、テイクダウンをとられたのに倒れつつ体を入れ替えたところとか、柔道をやっていなければできない流れのコントロールだったと思います。グレイシーの選手がたまに見せる不思議な動きは加納治五郎の流れを汲んでるのかもなぁ。それに、最後にとったアームロック→十字も、日本人には珍しい(つーか日本人じゃないけど)極めの力の強さが貴重ですね。もしかしたら長期政権になるかもな〜。
それにしてもマヌーフは煽りでは殺すとか壊すとか言ってるけどやっぱり実はいいお兄ちゃんなんだな。なぜか会場ではだだすべりだったのがかわいそうだが(笑)。
今回も宇野は日陰に回ってしまいましたね〜。野茂といい、メジャーに渡った最初の一人は大成しないというジンクスでもあるのか??
秋山は最初からあの実力だったわけでもないんだろうけど、デビュー戦からきっちり実力査定的な試合を組んでいくべきだったんじゃないか?? と結果論ではあるんだけど残念に思いますね。おそらく今までの試合は金魚マッチだったという評価を受けてきただろうし実力を疑問視されてきただろうし(私もしてた)今でもしてる人はいるだろうし。すべて最初のほうで主催者に守られていたんじゃないかっていうイメージが生んだものです。長期的に見ればヒーローを無理矢理作るよりも雑草が育つのを待ったほうが興行的にも成功すると思います。
何よりマヌーフに勝った時の秋山の喜びよう! 負けるかもしれない、大怪我させられるかもしれない真のつわものにやっと勝てたというのでなければああいう表情は出てこないし、そうでなければ見ているほうにも感動が伝わらない。主催者は、プロデュースしだいで選手を持ち上げることも落とすことも出来る(実際できるんだが)という傲慢は捨てるべきだと思います。