レッスルサバイバー・リプレイ

[♪れすにっき♪]

 3年め4月、と言えばサバイバーのプレイヤーであれば反射的に「ちだね」と反応してしまうであろう彗星の輝きを持つ少女・結城千種。くやしい…でも…(ビクビクッ)。南・伊達政権衰亡のときを見越して獲得しておけば南らよりもさらに長寿政権確立を約束してくれること確実である。新人募集で獲得したうえでWWCAと契約、海外遠征に送り込む。
 もはや結城のための提携ともいえなくも無いWWCAとの契約だが、ヘビー、タッグ、ジュニアベルトのチャンプが来日したのは我がUWWF飛躍のまたとない機会でもある。初来日でタイトルマッチを了承してくれるWWCAのチャンプに対する絶対の信頼もたいしたものだが我らが挑戦者ヘビーの南さん、ジュニアちづる様に対する絶大な自信も負けていないぜ!!
かくしてちづる様はWWCAジュニアのベルトをカトリーヌ・チャンを終始地力で圧倒したまま奪取した。南さんもカオスのパワーに序盤からかなり押されていたが極カードラッシュで徹底的に足を攻めアキレス腱固めでギブアップ勝ち、UWWF初のヘビー級シングルのベルトは巨大団体WWCAの、しかも女子プロレス界最強とも目されるカオスからの堂々の一本勝ちというこれ以上ないほどに価値ある一本となった。
 5月には秋田県本荘市総合体育館で近藤がTWWAのナンバー2、レディ・コーディから初のKO勝利、また一関では連勝した。TWWAタッグ王者カンナ・近藤組は順調に防衛記録を重ねるしちづる様も格上のシンディ・ウォンを相手に防衛線を勝利で飾る。カンナはパートナーを近藤に変えてWWCAタッグに挑戦し、これは敗北したが確実にその実力が世界に通用することを示している。第二世代の台頭に霧島さんはまだ渋い顔で「まだまだです」と言っていたけど。
 6月。南さんにとってはコーディとのWWCAヘビーの防衛戦、そしてメガライトの持つTWWAヘビー級王座への挑戦、WWCAタッグ挑戦という死のロードとなった。コーディは問題なく一蹴、貫禄を見せたがメガライトは一筋縄ではいかなかった。
 南さんは極はいうまでもなく投、打がいずれもアルファベットというおとろしいステータスだが弱点はパワーと飛防御が若干低い。メガライトやカオス等パワーファイター相手にはいつもパワー技に苦しめられる。この日も序盤パワーに押され苦しめられる。しかし極カードが3枚来て南タイムが訪れメガライトの足破壊。が、ここでメガライトにも投カードが連続し、投げでリングを横断されるほどの連続ダメージ、HPはゼロ。その上リング際でバックドロップ二連発をくらう。が、これをいずれね2.8、ロープでなんとかしのぐがとどめのキャプチュードが南さんを襲う!! だがこれを奇跡の2.9で返す南さん。そしてミラクルの布石、他カードがキターーーーーーーアリーナ!! 信じられない底力でメガライトを押し戻すと、ついに訪れた逆転の必カード!! メガライト、1ターンも耐えられずタップ!!
南利美、WWCAヘビー、TWWAヘビーの二冠王に!!

 さらにこの月南さんは近藤と組んでコーディ、イザベラ・スミスのWWCAタッグ王者をも破り三冠王者となった。
 これまでのベルト保持者は次のとおり

 WWCAヘビー級王者:南利美
 WWCAタッグ王者:南利美&近藤真琴
 WWCAジュニア王者:永原ちづる
 TWWAヘビー級王者:南利美
 TWWAタッグ王者:神威カンナ&近藤真琴

 ちづる様は7月にジェニー・ビーチ相手にあっさりベルトを失うなど相変わらずのムラッ気を見せるがそんなところも愛くるしい。むしろ愛してる(無関係)。9月には取り返したしな。
 しかし10月、ついに評価値1000を超えたためベルト返上となり、WWCAジュニアはWWCA預かりとなった。今後ジュニア戦線に残っているのは海外の結城を除けば(そしてジュニアベルトのために帰国させる気もさらさらなし)斉藤彰子ひとりとなった。

 10月。駒がそろったところで『最強のXX遺伝子はUが極める!! 〜ギガバウト・トーナメント〜』を開催。ちづる様、南さん、カオス、コーディ、カンナ、近藤、霧島さん、アフロが参加し、決勝戦でカオスを破った南さんが初代王者となった。しかし資金の関係でベルトは作れなかったのでorz 月桂樹の冠を心の中でプレゼント。もはや神々しくもある南さんの栄光に光あれ!!

 11月、WWCAタッグ戦線に以上アリ!! 南さん&近藤組VS ブリジット、シンディー・ウォン姉妹と、防衛戦とトーナメント等激戦続きの南さんたちへのプレゼントのつもりだったのに、序盤先鋒を買って出た南さんが強すぎて相手を痛めつけすぎ、代わって出てきた近藤にピンチ補正も加わった必カード三枚が襲い掛かった!! これにはたまらずKOされた近藤はピクリとも動かなかったぞ(汗)。
 なるほど、タッグって強いだけじゃダメなのね…。

 12月 南さんがTWWAヘビーを返上。メガライトが再び保持したこのベルト、価値が低すぎて南さんが嫌がる以上、挑戦して持っていてくれるとしたら近藤以下の連中…。無理だと思いつつも近藤で挑戦。
 しかしここで近藤に神が降臨する!! 捕まえようとするメガライトにショートレンジでニーリフト、離れてはエルボー、掌底でボテくりまわし、あのメガライトに何もさせない。そしてたまに捕まえてスープレックスで投げ捨てられてもまったくダメージを感じさせずゾンビのように立ち上がっていく。それは旗揚げ当初絶対的パワーとタフネスでEWAの選手に立ち向かい、若手には鉄壁となって胸を貸した上跳ね返していた霧島さんの姿そのものだった。
 近藤の異様な姿に臆したかメガライトの動きが鈍くなり、常に先手先手で動く近藤、最後は霧島さん直伝のSTK(スペース・トルネード・キリシマ)で堂々のKO勝ち。
 この勝利にはセコンドもびっくり。興奮した真田がわけのわからないことを叫びながらリングに飛び込んで近藤を肩車したが勢い余ってJOサイクロンを喰らわす等混乱の様相を呈す中、その光景をリング下からまぶしそうに仰ぎ見る霧島さんの姿があった。

KOSHINIKI社長「いやぁ、近藤、やりましたね! 霧島さんの指導の賜物ですよ!」
霧島「…まだまだですよ。メガライトのプレッシャーにビビらず最初から前に出ていれば、もっと早く決着がついたはずです」
KOSHINIKI社長「き、厳しいなぁ。WWCAには及ばないとはいえ、世界王者ですよ?」
霧島「…まぁ、よくやったとは思いますよ」
KOSHINIKI社長「ねぇ、どうして向こう向いてるんです? 顔見せてくださいよ」
霧島「…拒否します」
KOSHINIKI社長「どうしたんです? ねぇ??」

 EXタッグリーグに出場した南、カンナ組は祐希子&理沙子組と引き分けたものの勝ち点でトップとなり優勝。プロレス大賞は以下のとおり。

 最優秀選手賞:南利美
 最優秀新人賞:結城千種
 最も話題になったシングル戦:南利美VSダークスターカオス
 最も話題になったタッグ戦:南&カンナVSクリス・モーガン&ブルー・フェンリル

 案の定、南さんの独壇場の年末となったけど、私の心の中には裏メインとなった近藤真琴のシングル初戴冠の方が印象強く残ったのだった…。