こちら側の世界へ来ま千歌? 〜 1年目5月その2
寿千歌「…さてと、それでは試合ですか?」
社長「いえ…宿舎もコーチも、もう少し余裕があります。ここはもう一人ジュニア旧の選手が欲しいですね」
寿千歌「ジュニア…ジュニア級で、市ヶ谷麗華に勝てる選手がいるのですか?」
社長「いやいや、それは無茶というものです(汗)。いるとしても東京女子ソニックキャットくらいでしょうけど、あの人を引き抜くのも、引き抜いてもギャラを払うのもムリだし」
寿千歌「せめて市ヶ谷の周りの選手の露払い程度が務まる選手でなければ意味がありません!」
社長「もっと団体の長期的な繁栄を目指しましょう。大きな団体というのは選手層の深みというものがあるものですよ」
寿千歌「…続けなさい」
社長「いまのところ我が団体は…」
寿千歌「言い直しなさい。あなたの団体ではなく私の団体です」
社長「…千歌様の団体には、IWWFタッグ、ジュニアのベルトを保持しています。タッグベルトの王者は澪さんと大空みぎり。その防衛戦は、今のところIWWFの選手のイザベラ・スミス、ゴールドフェンリル、ミスUSAマスク…ゆくゆくはライラ神威、メロディ小鳩で組むことが出来ます。まぁ試合を組むだけならキューティ金井とシュウ・メイファも混ぜることは出来るでしょう」
寿千歌「ふむ」
社長「でもジュニア級の防衛戦には、M、Lサイズの選手はマッチメイクが出来ないので、いまのところ金井VSシュウ・メイファでしか組めません。今月小鳩を獲得したので一応この3人でまわすことは出来るもののバリエーションに乏しいです。というか小鳩が一旦奪ったら二度とほかの二人にベルトは流れないでしょう」
寿千歌「なるほど…つまり、ジュニア戦線を充実させたいというわけですね?」
社長「そうです! タイトルマッチの醍醐味は取って取られて!! 絶対王者ももちろんすばらしいですが、結果のわかっている試合ではワクワクしません!」
寿千歌「えーと、エロ本2(レッスルエンジェルスサバイバー2 ザ・コンプリートガイド)によると、別に王座移動しなくてもデメリットは…というか絶対王者が防衛し続けた方が観客動員には有利とありますけれど…(ペラペラ)」
社長「そこはそれ、ゲームのシステムだから。そこには浪漫がありません」
寿千歌「浪漫とやらに非効率的な手段を選ぶなんて…」
社長「だったら最初に社長スキルを"国際人"とかわけのわからないのじゃなくてコーチにさせてくれればよかったんですよ!! 私は若い娘とくんずほぐれつしたかったんですよ(涙)!!」
寿千歌「わかった、わかりましたわ!! それでは新人テストですわね(汗)??」
社長「…Mサイズの人が来ちゃいましたね…」
寿千歌「だいたい、ランダムで出てくる選手がたまたまSサイズなのを期待するのが、虫がいいのですよ!! M以上の選手なら氷室、近藤、保科!! これ以外は不要です」
社長「仕方ない、断ってきましょう…」
寿零「…氷川、さん…」
寿千歌「…(無言で顔を隠して走り去る)!!」
社長「み、みみみ、澪、さん!? な、なななな、なぜここに!!」
寿零「通り、かかっ…た…だ、け」
社長「え、えーと、氷川って…あの女性と知り合いなのかな?」
寿零「そ、う…あの人…かわいそうなんだ、よ…」
社長「だいたい事情は聞いたけど、残念ながら今回の募集はジュニア級の選手なんだよ。断ろうか、と…!!」
寿零「…(じー)」
寿千歌「…(物陰から)」
社長「(うう…ものすごく訴えかけるような目で見てくる…千歌様も向こうから人を殺せるほどの迫力の有る目でこっちを見てる…(汗))」
社長「…わかった、採用しよう…」orz
寿零「よかっ、た…」
メロディ小鳩「それじゃあ砂響ちゃんには、これをかぶせてあげて〜」
手渡されるマスクとコスチューム
社長「そういえば、誰にも知られないでプロレスをしたいって言ってたな…それにしても、ずいぶん用意がいい…」
寿零「じゃあ、ね…」
メロディ小鳩「小鳩たちはジムにいくわね〜♪」
寿千歌「…なんて心優しい澪…(涙ふきふき)」
社長「千歌様もマスクした方がいいんじゃないですか?」
寿千歌「キッ!!」
社長「いえ…それでは今月はサイン会をしましょうか。今月は東京都で」
寿千歌「勝手になさい!!」
社長「シェアは先月と変わらず。京都と西北海道に少し紫色があるくらいですね。大会場のある県を積極的に抑えましょう。メンバーは澪さんと小鳩、みぎりで…」
社長「…ははは、澪さんは恥ずかしがり屋さんだなぁ…(汗)」
寿千歌「朴訥ないい娘でしょう…(涙ふきふき)」
…次回、ようやく5月の興行です!!